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AIマーケティングツールおすすめ7選|「作る」と「配る」は別の商品

AIマーケティングツールおすすめ7選を、各社の公式サイトの記載だけを出典に比較しました(2026年9月23日閲覧)。AIが文章や素材を「作る」製品と、誰にいつ届けるかを決めて「配る」製品は別の商品です。作ると配るの両方にAI機能を明記していた4製品は、どれも配る側の製品でした。

佐野 泰規佐野 泰規株式会社AIエージェント 代表取締役約19分で読めます
AIマーケティングツールを「作る」側と「配る」側に分け、7製品の位置を示した図
図版=株式会社AIエージェント(各社の公式サイトの記載をもとに作成)

AIマーケティングツールを7つ、公式サイトだけを読み比べました。いちばん大きな違いは、AIの性能ではなく「作るのか、配るのか」でした。

広告文やメールの文面、SNSの投稿をAIに書かせる製品があります。一方で、集めた見込み客の行動を見て「誰に・いつ・何を送るか」を決め、実際に送るところまでを受け持つ製品もあります。どちらも「AIマーケティングツール」と呼ばれていますが、解決する手間がまったく違います。 作る製品を入れても配信の手間は減りませんし、配る製品を入れても文面は誰かが用意します。

この記事は、どちらの手間が重いのかを先に決めてから選ぶための比較です。

この記事の立場

この記事は株式会社AIエージェント(AI顧問の提供元)が書いています。ただし、当社はこの種のマーケティングツールを販売していないため、順位には入れていません。 比較表には当社の行を入れ、ツールではないので△を付けています。

他社について書いたのは各社の公式サイトに記載がある事実だけです(2026年9月23日閲覧)。まとめサイトからの引き写しはしていません。書かれていない項目は推定せず「公式サイトに記載なし」と書いています。記載なしは「できない」という意味ではありません。 問い合わせれば分かることが多く、公開の方針が違うだけです。

AIマーケティングツールとは|「作る」と「配る」の2つの棚

マーケティングの仕事を、AIが触る工程で2つに分けます。

  • 作る……広告コピー、メールの件名と本文、SNS投稿、記事、画像の素材をつくる
  • 配る……見込み客を集めて記録し、行動に点数を付け(スコアリング)、誰に・いつ・何を送るかを決めて届ける

後者はMA(マーケティングオートメーション)と呼ばれてきた製品群です。今回の7製品のうち、作ると配るの両方にAI機能を明記していた4つは、どれも配る側の製品でした。 配る製品が作る機能を取り込みにいっている、というのが今の棚の形です。

逆に、作る専用の2製品は、今回読んだ公式ページに配信の機能が書かれていませんでした。文面はできても、送る先の名簿と送信の仕組みは別に要ります。

失敗しない選び方|5つの比較軸

順位を出す前に、何を良いとして並べたかを先に書きます。

比較軸1 作るか、配るか、両方か

いちばん大事な軸です。文面を書く手間が重い会社と、書いたものを誰に送るかが決まっていない会社では、買うべき製品が違います。

比較軸2 AI機能がどのプランに付くか

同じ製品でも、AI機能が下位プランには付かないことがあります。たとえば HubSpot の料金ページでは、「コンテンツエージェント」「ナーチャリングエージェント」はProfessionalの欄に「ベータ」として載っていて、Starterの欄には「データエージェント」「エージェント作成ツール」が載っています。「AI搭載」と書いてあっても、自社が払うプランで使えるとは限りません。

比較軸3 月額以外にかかるお金が書いてあるか

月額のほかに、年間契約が条件のもの、最低利用期間があるもの、1回限りの必須の導入支援費があるもの。こうした条件が別に書かれている製品がありました。ここを読まずに月額だけ並べると、1年目の支払いを読み違えます。

比較軸4 人が止める場所を製品側で持っているか

作ると配るの両方を持つ製品では、AIが書いた文面をそのまま配信まで流せてしまいます。当社の立場は量産ではなく、人が確認する場所を決めて回すことです。製品側に承認の機能があるか、なければ運用で作れるかを見ます。今回、料金ページに承認の機能を明記していたのは HubSpot の Enterprise(「Eメールの承認」)だけでした。

比較軸5 無料で試せるか

無料プランと無料トライアルは別物です。連絡先の数で制限するもの、期間で区切るもの、生成の回数(クレジット)で区切るものがありました。

AIマーケティングツールおすすめ7選を徹底比較

並び順は、中小企業が「まず小さく始めて、あとで広げられるか」を上に置きました。作ると配るの両方を持ち、無料から始められ、金額が公開されている製品が上に来ています。

1位 HubSpot Marketing Hub(HubSpot, Inc.)|無料から始めて、AIは上位プランで増える

  • 作るか配るか:両方。 配る側の製品で、Professionalの欄に「コンテンツエージェント」「ナーチャリングエージェント」(いずれもベータ)の記載
  • 料金:無料 ¥0/月(「2人のユーザーまで料金はかかりません」)。Starter は「最低利用料金:¥840/月/シート」と「¥2,400/月/シート」の2つの表示があり、ページ上部に「Starterが最大65%オフ」「新規のお客さま限定です」との案内。Professional は「最低利用料金:¥96,000/月」(3件のコアシートを含む)、Enterprise は「最低利用料金:¥432,000/月」(5件のコアシートを含む)。税込・税別の表記は料金の近くに見当たりませんでした
  • 月額以外:Professional は「必須で1回限りのProfessional導入支援(料金は¥360,000)」、Enterprise は同じく ¥840,000 が別
  • 向いている体制:まず無料で見込み客の管理から始め、配信が回り出してから上のプランへ上げたい会社
  • 人が止める場所:Enterprise の欄に「Eメールの承認」の記載
  • 構造上できないこと:AI機能がプランごとに分かれているので、安いプランのまま「AIで文面を作って配る」まで一通りやる形にはなりません。 上げると導入支援費が別にかかります
  • 出典:HubSpot Marketing Hub 料金(2026年9月23日閲覧)

2位 Mailchimp(メール配信)|生成AIがStandardから付く

  • 作るか配るか:両方。 メール配信の製品で、「Generative AI Features」を Standard と Premium に追加費用なしで含むと記載
  • 料金:Free(連絡先250件まで・送信は月500通/1日250通まで)。Essentials「$13.00/mo for 12 months」、Standard「$20.00/mo for 12 months」、Premium「$350.00/mo for 12 months」(いずれも連絡先0〜500件の表示)。料金ページはドル表記です
  • 月額以外:表示は連絡先0〜500件・12か月の価格。10,000件以上で15%割引の記載
  • 向いている体制:まずメールマガジンを定期的に出すところから始めたい会社
  • 人が止める場所:料金ページに承認機能の記載なし
  • 構造上できないこと:メール配信の製品なので、送る相手の名簿がまだ無い会社は、先に名簿を集める仕組み(フォームや問い合わせ窓口)が要ります
  • 出典:Mailchimp Pricing(2026年9月23日閲覧)

3位 Marketing Cloud Account Engagement(Salesforce)|AI機能を最下位のエディションから明記

  • 作るか配るか:両方。 Growth+ の欄に「メールやランディングページコピー向けのEinsteinコンテンツ作成」「Einsteinによる送信時間の最適化」「Einsteinリードスコアリング」「Einstein行動スコアリング」などの記載
  • 料金:Growth+ 150,000円/組織/月、Plus+ 330,000円、Advanced+ 528,000円、Premium+ 1,800,000円(いずれも年間契約)。「月単位の製品はすべて年間契約が必要となります」との注記
  • 月額以外:年間契約が条件。税込・税別の表記は料金の近くに見当たりませんでした
  • 向いている体制:BtoBで、営業部門と見込み客の情報をつないで点数で優先順位を付けたい会社
  • 人が止める場所:料金ページに承認機能の記載なし
  • 構造上できないこと:年間契約が条件なので、1〜2か月だけ試して決める使い方には向きません
  • 出典:Account Engagement 価格(2026年9月23日閲覧)

4位 BowNow(Cloud CIRCUS, Inc.)|無料から始めるMAに「AIメール作成機能」

  • 作るか配るか:配るが中心。 機能一覧に「AIメール作成機能」の記載
  • 料金:FREE プランあり(リード数100件・5万PVまで)。スタンダードほかの月額は、料金ページに「料金表をダウンロード」の形で案内されていて、ページ上に金額の記載はありませんでした。「上記は全て税抜き表記です」「最低ご利用期間は1年間となります。(フリープランを除く)」との注記
  • 月額以外:リード数5千件ごと・5万PVごとに各10,000円の従量課金オプションの記載
  • 向いている体制:まず無料でWebサイトの訪問者を見える化し、その後に営業のフォローへつなげたい会社
  • 人が止める場所:料金ページに承認機能の記載なし
  • 構造上できないこと:料金ページの機能一覧でAIの記載があったのはメール作成だけです。広告の文面や記事の生成は、この製品の範囲として書かれていません
  • 出典:BowNow 料金プラン(2026年9月23日閲覧)

5位 b→dash(株式会社データX)|BtoC向けの「AI Driven CDP」

  • 作るか配るか:両方。「自然言語の指示だけでコンテンツやSQLを生成」「顧客の行動データから欲しい商品を予測し、多様なチャネルでアプローチ」の記載
  • 料金:公式サイトに記載なし(問い合わせと無料デモの案内)
  • 月額以外:公式サイトに記載なし
  • 向いている体制:「AI Driven CDP / for Enterprise BtoC」と明記。顧客データが大量にあるBtoCの会社
  • 人が止める場所:公式サイトに記載なし
  • 構造上できないこと:顧客データをまとめる基盤から入る製品です。データがまだ少ない会社が文面づくりだけを楽にしたい場合は、範囲が広すぎます
  • 出典:b→dash(2026年9月23日閲覧)

6位 Catchy(DigitalRecipe Inc.)|広告コピーやメールの文面を作る

  • 作るか配るか:作る。「AIで10倍速の記事作成、資料作り、メール作成、アイディア、広告制作」。100種類以上の生成ツールがあり、Twitter広告やFacebook広告のコピーの型も並んでいます
  • 料金:Free ¥0(毎月10クレジット)/Starter ¥3,000〜/月(100クレジット ¥3,000・200クレジット ¥5,700・300クレジット ¥8,100)/Pro ¥9,800/月
  • 月額以外:公式サイトに記載なし
  • 向いている体制:配信の仕組みはもうあり、文面を書く手間だけを減らしたい会社
  • 人が止める場所:配信しない製品なので、書いた文面を貼る前に人が見る形になる
  • 構造上できないこと:今回読んだ公式ページに配信の機能は書かれていません。名簿の管理と送信は別の製品が要ります
  • 出典:Catchy(2026年9月23日閲覧)

7位 Jasper|マーケティング専用の文章生成(ドル表記)

  • 作るか配るか:作る。「the AI purpose-built for marketing」と説明し、ブランドに沿った文章と画像の生成をうたっています
  • 料金:Pro は月払いで $69/席、年払いで $59/席(月あたり)。Business は個別見積もり。7日間の無料トライアルあり
  • 月額以外:公式サイトに記載なし
  • 向いている体制:英語を含む複数言語で、ブランドの言い回しを揃えて大量の文面を作る会社
  • 人が止める場所:配信しない製品なので、公開や送信の前に人が見る形になる
  • 構造上できないこと:料金ページに「30+ Languages」とありますが、日本語対応の明記はありませんでした。 配信の機能も今回読んだページには書かれていません
  • 出典:Jasper Pricing(2026年9月23日閲覧)

【比較一覧表】料金・作るか配るかまとめ

製品(運営会社)作る/配る料金(公式サイト記載)月額以外の条件無料人が止める機能出典
HubSpot Marketing Hub(HubSpot, Inc.)◯ 両方◯ 無料/Starter ¥840〜/Professional ¥96,000〜△ Professional以上は導入支援費が別◯ 無料プラン◯ Enterpriseに「Eメールの承認」公式
Mailchimp◯ 両方△ ドル表記($13〜$350)△ 表示は連絡先0〜500件の価格◯ 無料プラン× 料金ページに記載なし公式
Account Engagement(Salesforce)◯ 両方◯ 150,000円〜/組織/月△ 年間契約が条件× 記載なし× 料金ページに記載なし公式
BowNow(Cloud CIRCUS, Inc.)△ 配るが中心(AIはメール作成)△ FREEのみページに記載△ 最低1年・従量課金あり◯ FREEプラン× 料金ページに記載なし公式
b→dash(株式会社データX)◯ 両方× 記載なし× 記載なし△ 無料デモのみ× 記載なし公式
Catchy(DigitalRecipe Inc.)△ 作るのみ◯ 0/3,000〜/9,800円× 記載なし◯ 10クレジット無料- 配信しない公式
Jasper△ 作るのみ△ ドル表記($59〜$69/席)× 記載なし◯ 7日間トライアル- 配信しない公式
【当社】AIエージェント(AI顧問)△ ツールではない(選定と定着の支援)△ 無料相談で見積もり△ 初回契約期間1年△ 30分の無料相談△ 止める場所の設計を支援/services/ai-ops

×は「公式サイトに書かれていない」という意味で、できないという意味ではありません。 両方持つ製品が上に並びましたが、作る専用の製品が劣っているわけでもありません。 配信の仕組みがもうある会社にとっては、作る専用のほうが安く、目的にまっすぐ合います。

目的別の最適な選び方

パターン1 文面を書く手間が重い → 作る側(Catchy、Jasper)

メールや広告の配信の仕組みはもうあって、毎回の文面づくりが詰まっている会社です。月数千円から始められて、配信の仕組みを入れ替えずに済みます。 日本語の文面が中心なら、日本語で型が並んでいる製品から試すのが順当です。

パターン2 誰に送るかが決まっていない → 配る側を無料プランから(HubSpot、BowNow、Mailchimp)

問い合わせフォームの名簿はあるのに、フォローの順番が決まっていない会社です。文面の前に、名簿と行動の記録を1か所に集めるほうが先です。 そのため、無料プランから入れて、配信が回り出してからAI機能の付くプランへ上げます。

パターン3 BtoBで営業部門と見込み客の情報をつなぎたい → Account Engagement か HubSpot の上位プラン

点数(スコアリング)で営業に渡す順番を決めたい会社です。年間契約や導入支援費が前提になるので、最初の1年の総額で比べてください。

パターン4 BtoCで顧客データが大量にある → b→dash

データをまとめる基盤から入る製品です。問い合わせてから金額が分かる形なので、デモで自社のデータ量と合うかを先に確かめます。

パターン5 製品を選ぶ前に、どの手間から減らすかを決めたい → 外に頼む

作るか配るかが決めきれない、あるいは選んだあとに社内で回す人がいない場合は、製品を比べる前の段階で詰まっています。当社のAI顧問は、どの手間から減らすかを決め、必要ならツールの外側の仕組み(承認の置き場所やAIエージェント)をつくり、社内で回るまで育てるところを受け持ちます。どこで人が止めるかの考え方は、AIエージェントの暴走を止める方法に書きました。頼む先そのものを比べたいなら、AI顧問サービスの比較が次の記事です。

AIに書かせた文面を配る前に、人が止める場所

作ると配るの両方を1つの製品で持つと、AIが書いた文面を、そのまま大勢に送れてしまいます。私なら、送信ボタンの手前に人が1回見る場所を必ず置きます。 確認するのは次の2点です。

  • 事実の誤り……価格、日付、キャンペーンの条件。AIは自社の最新の条件を知りません
  • 法定表示の抜け……広告宣伝メールでは、特定電子メール法で次の5つの表示が求められています。送信者の氏名又は名称、受信拒否の通知先、受信拒否の通知ができる旨、送信者の住所、苦情・問合せの連絡先。 文面をAIに書かせても、ここは配信テンプレートに固定して人が確認する形にします

記事づくりに絞った比較はAI記事作成ツール比較6選に書きました。そちらでも、差が出たのは文章の質ではなく「どこで止まるか」でした。

当社が合わない人

  • ツールだけを安く買いたい人。 当社はツールを販売していません。この記事の7製品から、公式サイトで直接申し込むほうが早くて安く済みます
  • まず1〜2か月だけ試してやめたい人。 AI顧問は初回契約期間が1年です。短く試したい場合は、各製品の無料プランかトライアルのほうが条件に合います
  • AIに全部書かせて、確認なしで配信まで自動にしたい人。 当社は人が確認する場所を決めて回す立場なので、確認を外す設計はお手伝いしていません

まとめ

AIマーケティングツールは、「作る」製品と「配る」製品で別の商品です。今回の7製品では、両方にAI機能を明記していた4つはどれも配る側で、AI機能は上位のプランや年間契約とセットになっている製品がありました。

  • 1位 HubSpot Marketing Hub……無料から始めて、AIは上位プランで増える
  • 2位 Mailchimp……生成AIがStandardから付く(ドル表記)
  • 3位 Account Engagement……AI機能を最下位のエディションから明記(年間契約)
  • 4位 BowNow……無料から始めるMAに「AIメール作成機能」
  • 5位 b→dash……BtoC向けのAI Driven CDP
  • 6位 Catchy……広告コピーやメールの文面を作る
  • 7位 Jasper……マーケティング専用の文章生成(ドル表記)

本当のゴールはツールを入れることではなく、集客や営業フォローの手間が実際に減って、その状態が続くことです。そのためには、製品を比べる前に「作ると配るの、どちらの手間が重いか」を先に決めてください。

作るか配るか、まず自社の手間の重さを測る

どちらの手間が重いのか、社内で意見が分かれることがあります。当社のAI適合度診断は10問で、経営・活用・人材・データ・ルールの5分野から自社の現在地を点数にします。連絡先の入力は要りません。 ツールの外側で仕組みを作る場合の費用感は、AI見積もりで先に確かめられます。

出典

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