【要確認】デジタル化・AI導入補助金、「次を待つ」が損になる期限
デジタル化・AI導入補助金2026の5次締切は2026年9月29日(火)17:00、交付決定は11月9日(月)予定です。注目すべきは事業実施期間の終わりが4次の2027年3月31日から2027年4月30日へ動いたこと。終点は固定ではなく回ごとに動きます。5次で申請した場合に何か月使えるのかを、公式の日付から計算しました。

この記事でわかること
- 5次締切は2026年9月29日(火)17:00、交付決定は11月9日(月)(予定)。次に未公表なのは6次
- 事業実施期間の終わりは固定ではなかった。4次の2027年3月31日に対し、5次は2027年4月30日。回ごとに後ろへ動いている
- 締切から交付決定までは5次で41日(4次は43日)。5次で申請した場合、交付決定から実施期間の終わりまでは172日=約5.7か月あり、4次の175日とほぼ同じ
- 見落とされやすいのは、事業実施期間の終了日と事業実績報告期限が同じ日の同じ時刻だという点。報告のための猶予が別枠で用意されていない
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)の5次締切は2026年9月29日(火)17:00、交付決定は11月9日(月)の予定です。4次に間に合わなかった会社は、ここが次の入口になります。
そして公式の日付を並べると、多くの記事が前提にしている「終点は2027年3月31日で固定」が、事実ではなかったことが分かります。5次の終点は2027年4月30日です。
待つことのコストがどれくらいなのかを、公式サイトの日付から計算します。
制度・スケジュールは更新されるので、申請前に必ず公式サイトで最新の日程を確認してください。
デジタル化・AI導入補助金2026の5次締切は2026年9月29日
公式の事業スケジュールから、通常枠・インボイス枠(両類型)・セキュリティ対策推進枠に共通する日付を並べます。
| 項目 | 4次 | 5次 |
|---|---|---|
| 交付申請の締切 | 2026年8月25日(火)17:00 | 2026年9月29日(火)17:00 |
| 交付決定日 | 2026年10月7日(水)(予定) | 2026年11月9日(月)(予定) |
| 事業実施期間の終わり | 2027年3月31日(水)17:00(予定) | 2027年4月30日(金)17:00(予定) |
| 事業実績報告期限 | 2027年3月31日(水)17:00(予定) | 2027年4月30日(金)17:00(予定) |
6次締切分のタブは用意されていますが、日付は入っていません。
※ 確定している募集回のスケジュールのみ公表しております。以降のスケジュールは随時更新いたします。
——事業スケジュール|デジタル化・AI導入補助金2026(2026年8月30日閲覧)
なお複数者連携デジタル化・AI導入枠だけ日程が別です。3次締切が2026年10月30日(金)17:00、交付決定が12月10日(木)予定、実施期間と報告期限はどちらも2027年5月31日(月)17:00となっています。
「終点は2027年3月31日で固定」は、事実ではなかった
上の表でいちばん重要なのは下2行です。4次の3月31日に対し、5次は4月30日。終点が1か月後ろへ動いています。
複数者連携枠に至っては5月31日です。つまり事業実施期間の終わりは、回ごとに設定されている。「終点が固定だから、遅い回ほど期間が短くなる」という逆算は、この制度では成り立ちません。
ただし、実施期間の終了日と実績報告期限が同じ日の同じ時刻である点は、どの回でも変わりません。
つまり「実施が終わってから報告を書く期間」が別枠で用意されていない。導入・支払い・効果の記録・報告書類の作成を、その日の17:00までに全部終えることになります。報告を後回しにできる構造ではない、ということです。
ここは資料を並べて初めて気づく部分で、相場の話をしている記事にはまず出てきません。
実際に何日使えるのか
審査にかかる日数と、そのあとに残る期間を数えます。
| 4次 | 5次 | |
|---|---|---|
| 締切 → 交付決定 | 43日 | 41日 |
| 交付決定 → 実施期間の終わり | 175日(約5.8か月) | 172日(約5.7か月) |
5次で申請しても、使える期間は4次とほぼ同じです。終点が一緒に動いているので、待ったぶんだけ実施期間が削られる、という構図にはなっていません。
この41日という数字は、当社が4次の実績(43日)から置いた見込みとほぼ一致しました。次の回の交付決定日を見積もるときは、締切から40日強と置いておけばよさそうです。
5.7か月で足りるのか
ここが判断の分かれ目なので、目安を書きます。導入するものによって必要な期間はかなり違います。
| 入れるもの | 交付決定後に必要な期間の目安 |
|---|---|
| 登録済みパッケージをそのまま導入(会計・勤怠など) | 1か月前後 |
| 既存データの移行を伴う導入 | 2〜3か月 |
| 業務に合わせた設定・カスタマイズを含む導入 | 3か月以上 |
| 現場の運用定着まで見る場合 | さらに1〜2か月 |
5次で使えるのは約5.7か月なので、この表と重ねるとこうなります。
- 登録済みパッケージをそのまま導入:余裕があります
- データ移行を伴う導入:入ります
- 設定・カスタマイズを含む導入(3か月以上):入りますが、定着まで見るなら余白は多くありません
- 現場の運用定着まで見る場合:ここだけは残り時間との勝負になります
5次は「詰んでいる回」ではありません。 終点が一緒に動いているので、4次とほぼ同じ条件です。私は当初、終点が固定だと読んで「待つのは先送りだ」と書きましたが、公式の日付を並べ直したら前提のほうが間違っていました。
とはいえ、6次は未公表です。 そして6次の終点がさらに後ろへ動く保証はどこにもありません。「5次が動いたから6次も動くだろう」は、根拠のない期待になります。
9月29日に向けてやっておくこと
締切まで逆算すると、先に手を付けるべきものがはっきりします。
具体的にはこの3つです。
- GビズIDプライムを申請する。 GビズIDの公式サイトは、法人代表者のオンライン申請は「24時間365日、速やかに」、書類申請は審査期間が「従来の最大2週間から最大1か月に変更」と案内しています。書類申請しか使えない会社は、いまから取ると5次には届きません
- SECURITY ACTIONの宣言を済ませる。 宣言済アカウントIDの発行は「おおむね2〜3日」とされています
- 導入するITツールとIT導入支援事業者を先に決めておく。 この補助金は事務局に登録済みのツールが対象なので、「これから何を入れるか考える」段階だと1か月では決め切れません
1と2は、5次に出さなかったとしても損になりません。GビズIDプライムは他の行政手続きでも使いますし、SECURITY ACTIONの宣言は取引先のチェックシート対応でそのまま使えます。
GビズIDとSECURITY ACTIONの所要日数から締切に間に合うかを逆算する手順はGビズIDが無いとこの補助金は間に合わないに書きました。数え方は5次でもそのまま使えます。
補助金に合わせて要件を歪めないこと
最後に、補助金の話をするときにいつも申し上げていることを書いておきます。
「補助金の対象になるから」で導入するものを決めると、たいてい後悔します。 この補助金の対象は事務局に登録済みのITツールなので、自社の業務に合わせて作るオーダーメイドの開発は対象外です。ここで無理に登録済みツールへ寄せると、業務のほうをツールに合わせることになります。
それが妥当な場合もあります。会計や勤怠のように、業務を標準に寄せたほうが結果的に楽になる領域は確かにある。ただ、自社の強みが出ている業務まで既製品に合わせると、補助金でうかんだ金額より失うもののほうが大きくなります。
補助金は使える場面で使う。使えないなら自己資金で、自社に合うものを作る。この切り分けを先にやっておくと、締切に急かされて決めることがなくなります。作るか買うかの判断軸はスクラッチ・パッケージ・SaaSの選び方に、機能ごとの費用感は業務システムの費用を機能別に分解するにまとめました。
自社の場合にいくらかかるのかだけ先に知りたい場合は、作りたいものを入力するとAIが約3分で概算を出すAI見積もりを無料で公開しています。補助金を使わない前提の金額が出るので、比較の材料になります。ご相談はAI自動化・受託開発からどうぞ。
出典(すべて2026年8月30日閲覧)
- 事業スケジュール|デジタル化・AI導入補助金2026
- トップページ|デジタル化・AI導入補助金2026
- 補助金公募情報|中小企業庁
- GビズID(デジタル庁)(2026年9月27日閲覧)
- 変化の時代に対応できるスマートレジの導入(事前着手制度)を行います|デジタル化・AI導入補助金2026(2026年9月24日更新・2026年9月27日閲覧)
スケジュールは随時更新されます。本記事の逆算表は公表済みの日付と4次の実績から計算したもので、5次締切の予測ではありません。申請にあたっては必ず公式サイトの最新情報と公募要領をご確認ください。補助金の採択を保証するものではありません。
よくある質問
- デジタル化・AI導入補助金2026の5次締切はいつですか?
- 2026年9月29日(火)17:00です。交付決定日は2026年11月9日(月)が予定されています。通常枠・インボイス枠(インボイス対応類型/電子取引類型)・セキュリティ対策推進枠が同じ日程です。複数者連携デジタル化・AI導入枠は別日程で、3次締切が2026年10月30日(金)17:00となっています。
- 5次で申請すると、導入にどれくらい使えますか?
- 交付決定が2026年11月9日(月)予定、事業実施期間と事業実績報告期限がどちらも2027年4月30日(金)17:00(予定)なので、172日=約5.7か月です。4次の175日とほぼ変わりません。
- 事業実施期間の終わりは決まっているのですか?
- 回ごとに動きます。4次は2027年3月31日でしたが、5次は2027年4月30日に設定されています。複数者連携枠の3次はさらに後ろで2027年5月31日です。「終点が固定されている」という前提で逆算しないでください。
- 6次締切はいつですか?
- 未公表です。公式の事業スケジュールには6次締切分のタブがありますが日付が入っておらず、同ページは「確定している募集回のスケジュールのみ公表しております」と注記しています。
- 交付決定の前に発注してしまうとどうなりますか?
- 原則として補助対象外になります。契約・発注・支払いは交付決定日以降に行う必要があります(スマートレジの導入やPOSレジの改修などは、事務局が告知した事前着手制度の例外があります)。5次で申請した場合、交付決定は2026年11月9日(月)予定なので、実際に動けるのは11月中旬以降です。
自社の場合、いくら?
作りたいものを入力するだけで、AIが約3分で概算見積もりを作成します。一般的なSIer相場との比較つき、無料・営業からのしつこい連絡はありません。
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