株式会社AIエージェント

AI電話応対サービスおすすめ8選|料金を出しているのは半分でした

電話の一次受けや予約受付をAIが行うサービスを8製品、各社の公式サイトの記載だけを出典に比較しました(2026年9月30日閲覧)。料金を公式サイトに出していたのは半分の4製品で、どれも数分から数週間で始められる書き方でした。残る4製品は問い合わせが前提で、始めるまで1〜2か月と書くものもあります。

佐野 泰規佐野 泰規株式会社AIエージェント 代表取締役約16分で読めます
AI電話応対サービス8製品を、料金の公開、今の電話番号のまま使えるか、始めるまでの期間で並べた表
図版=株式会社AIエージェント(各社の公式サイトの記載をもとに作成)

電話の一次受けをAIに任せるサービスを、8製品並べました。先に決めるのは、どのサービスが賢いかではなく、月に何件の電話が来て、AIが受けた後に誰へどうつなぐかです。

公式サイトを読み比べると、8つは2つに分かれました。料金を出している4つは、「最短5分」「最短3日」のように、数分から20日ほどで始められる書き方をしています。残る4つは問い合わせが前提で、始めるまで1〜2か月と書くものもあります。件数の少ない事業所と、大きなコールセンターでは、見るべき製品が違います。

この記事の立場

この記事は、AI顧問(AI導入支援)を提供している株式会社AIエージェントが書いています。当社は電話応対のサービスを販売していないので、8製品の順位には入れていません。各社について書いたのは、公式サイトに書いてある事実だけです(2026年9月30日閲覧)。各社が自社を「No.1」などと表現している箇所は、この記事では使っていません。評価軸は次の節で先に開示します。

AI電話応対サービスとは|電話に出て、聞いて、人へ渡すまで

ここで扱うのは、AIが電話に出て、用件を聞き取り、予約を受けたり担当者へ回したりするサービスです。人が代わりに電話に出る電話代行とは別のものとして扱いました。

AIが受け持つのは、大きく3つです。電話に出て用件を聞く、よくある質問に答えるか予約を受ける、答えられない電話を人へつなぐ。3つ目のつなぎ方が、サービスごとにいちばん違います。担当者の電話へ転送するもの、録音と要約をチャットに送って折り返してもらうもの、SMSでWebページを案内するものがあります。

失敗しない選び方|5つの比較軸

順位は、次の5つの軸で付けました。中小企業が小さく始められることを重く見ています。

比較軸1 料金が公式サイトに出ているか

月額と、着信1件や通話1分あたりの従量料金が書いてあるかです。出ていれば、月の件数から自分で費用を試算できます。

比較軸2 今の電話番号のまま使えるか

今の番号から転送するのか、新しい番号を取るのか、電話機やPBXとつなぐのかを見ました。番号を変えると、名刺やWebサイトの書き換えまで発生します。

比較軸3 AIが受けた後に、人へどうつなぐか

転送、折り返し、録音と文字起こし、チャットへの通知のどれがあるかです。答えられない電話が必ず残るので、ここが運用の中心になります。

比較軸4 始めるまでの期間と、無料で試せるか

公式サイトに書いてある「最短◯日」と、無料プランや無料トライアルの有無です。

比較軸5 想定している規模

事業所の電話を想定しているのか、大規模なコールセンターを想定しているのかです。公式サイトに書いてある場合だけ書きました。

AI電話応対サービスおすすめ8選を徹底比較

料金が出ていて小さく始められる製品を上に、問い合わせが前提の製品を下に置きました。下にあるから劣るという意味ではありません。件数が多い会社ほど、下の製品が合う作りになっています。

1位 IVRy(株式会社IVRy)|月30着電まで無料、料金が全部出ている

  • 料金: フリー「30着電まで ¥0/月」、スターター 月払い3,980円〜、スタンダード 月払い6,480円〜、アドバンス 月払い10,480円〜(税抜)。これとは別に「電話番号維持費、従量利用料金が別途かかります」。初期費用0円
  • 形態: クラウドの電話自動応答
  • 向いている体制: 着信件数が少なく、まず無料で試したい事業所
  • 特徴: 「予約受付・取次・問い合わせ・文字起こし・要約・通知まで」をうたう。「既存の電話番号に転送設定をするだけでご利用いただけます」「最短5分で稼働開始」。スタンダード以上でSlack・Chatwork・Teams・LINE WORKSへの通知や、飲食店向け予約システムとの連携がある
  • 構造上できないこと: 担当者への転送(「必要な通話だけを担当者へ転送」)はスタンダード以上のプランから。下位プランでは「人が対応すべき電話は折り返しで対応」
  • 出典: IVRy 料金・導入理由のページ(2026年9月30日閲覧)

2位 DXでんわ(メディアリンク株式会社)|AIが用件を聞いて振り分け、今の番号のまま

  • 料金: 初期費用0円。ライト 月10,000円(100件/月まで、以降1件100円)、スタンダード 月30,000円(500件/月まで、以降1件60円)、プレミアム 月50,000円(1,000件/月まで、以降1件50円)。税別。転送料は別
  • 形態: クラウドの電話自動応答
  • 向いている体制: 用件ごとに担当者を振り分けたい会社
  • 特徴: 「AI が用件を聞き取って 自動で分岐・転送!」「AI が用件を簡潔に要約!」。要約はメールやSlack、Chatwork、Teams、LINE WORKSなどに通知する。FAQで「これまでの電話番号をそのままお使いいただけます」。「最短3日で導入可能」、今なら14日間の無料トライアルを案内している
  • 構造上できないこと: 予約受付の機能は公式サイトに記載なし。分岐の数には「一定の制約がある」とFAQに書いている
  • 出典: DXでんわ 製品ページ・FAQ(2026年9月30日閲覧)

3位 fondesk IVR(株式会社うるる)|月2,980円から。AIオペレーターはベータ版

  • 料金: 「基本料金 電話番号レンタル付き ¥2,980/月」。「AIオペレーター通話 ¥22 /分」、転送通話は固定電話13円/分・携帯電話28円/分(税抜)。初期費用なし・解約手数料なし。契約期間は1か月で、期間中の中途解約はできない
  • 形態: クラウドの電話自動応答(有人の電話代行「fondesk」とは別サービス)
  • 向いている体制: 少ない着信を、安く、まず自動で受けたい事業所
  • 特徴: 「AIオペレーター(ベータ版) AIが発信者と自然に会話しながら用件や連絡先を聞き取り、通話の内容を整理してお知らせします」。録音を文字起こししてメール等で通知し、用件に応じて指定の番号へ転送できる
  • 構造上できないこと: AIが会話する機能はベータ版。発行される050番号は着信専用で発信はできず、自社の番号として直接公開するのは原則できない(オプションが必要)
  • 出典: fondesk IVR 公式サイト・ヘルプ・特定商取引法の表示(2026年9月30日閲覧)

4位 トレタ予約番(株式会社トレタ)|飲食店の予約電話を、配席まで自動で

  • 料金: 予約番 基本月額15,000円+電話対応1件あたり50円、AIるすでん 基本月額5,000円+予約1名あたり200円(税別。店舗転送料・設定費用等は別)
  • 形態: 飲食店向けの予約電話の自動応答
  • 向いている体制: トレタで予約を管理している飲食店
  • 特徴: 「予約完了から配席まで全てを自動化」し、満席時は別の時間帯を提案する。店舗への電話転送もできる。「お申込みから最短20日間で運用開始」
  • 構造上できないこと: 「トレタの予約/顧客台帳のご利用が必須」。公式サイト自身が「まだまだ全ての用件には対応できません」と書いている
  • 出典: トレタ予約番 公式サイト(2026年9月30日閲覧)

5位 commubo(コミュボ)|従量課金、既存の番号でPBXとつなぐ

  • 料金: 「従量課金制です」。金額は公式サイトに記載なし(問い合わせ)
  • 形態: 電話自動応答(ボイスボット)
  • 向いている体制: 代表電話・予約受付・夜間休日の受付を、既存の電話設備につないで自動化したい会社
  • 特徴: 用途として代表電話の一次受付、予約受付・変更手続き、夜間・休日受付、督促・リマインドの電話を挙げる。CTI/PBXと直接つなぐ形で「既存の電話番号(03/0120等)がそのまま使える」(一部システムは対象外)。オペレーターへの転送がある。「400社を超える企業に導入」
  • 構造上できないこと: 「最短1ヶ月で稼働開始」「トライアル期間を含めると2〜3ヶ月が標準的」と書いており、すぐ始める形ではない
  • 出典: commubo 公式サイト(2026年9月30日閲覧)

6位 MOBI VOICE(モビルス株式会社)|解決しない電話は折り返し予約へ

  • 料金: 「詳しくはお問い合わせください」。金額は公式サイトに記載なし
  • 形態: 電話自動応答(ボイスボット)
  • 向いている体制: FAQやWebでの手続きに誘導して、電話そのものを減らしたい会社
  • 特徴: FAQへの誘導で自己解決を促し、「解決しない場合は折り返し予約を受け付ける」。SMSでWeb画面へ案内する。全通話の録音が可能。画面上で電話番号を購入してシナリオをつなぐ
  • 構造上できないこと: 公式サイトが「不明瞭な発話や同音異義語、周囲の騒音などによって、一部の音声認識に失敗することがあります」と書いている。今の番号のまま使えるかは公式サイトに記載なし
  • 出典: MOBI VOICE 公式サイト(2026年9月30日閲覧)

7位 PKSHA VoiceAgent(株式会社PKSHA Technology ほか)|振り分けと予約受付の2プラン

  • 料金: 公式サイトに記載なし(資料請求)。「AI-IVRプラン」と「自動応答プラン」の2つ
  • 形態: 電話自動応答(ボイスボット)
  • 向いている体制: 窓口が複数あり、入電を振り分けたい会社
  • 特徴: AI-IVRプランは入電を最適な窓口へ自動で振り分け、営業時間外の一次受付を行う。自動応答プランは予約の受付・変更・キャンセルを行う。「対話内容を引き継いでオペレーターへ転送」、主要なPBXやCTIと連携
  • 構造上できないこと: 導入は「ヒアリングから最短で1~2ヶ月程度」。無料トライアルの記載なし
  • 出典: PKSHA VoiceAgent 公式サイト(2026年9月30日閲覧)

8位 LINE WORKS AiCall(LINE WORKS株式会社)|定額で、大規模な窓口向け

  • 料金: 「対応コールが増えても安心の定額制」。金額は公式サイトに記載なし
  • 形態: 電話自動応答(ボイスボット)
  • 向いている体制: 月に1万件を超える電話を受ける、大規模な窓口を持つ会社
  • 特徴: FAQ対応、用件の事前ヒアリング、LINE・SMSの送信連携。AIが会話した内容を引き継いでオペレーターへ転送する。FAQで「多くの導入企業では、既存の0120番号やPBXをそのまま利用し、AiCallを前段に配置する形で運用しています」
  • 構造上できないこと: FAQで、適しているのは「月間1万件以上の電話問い合わせがある」ような大規模コンタクトセンターを持つ企業と書いている。導入は「開発開始から最短1ヶ月」
  • 出典: LINE WORKS AiCall 公式サイト(2026年9月30日閲覧)

【比較一覧表】料金・番号・引き継ぎまとめ

サービス(運営会社)料金(公式サイト記載)今の番号のまま人へのつなぎ方始めるまで無料で試せるか
IVRy(IVRy)月3,980円〜(税抜)・無料プランあり◯ 転送設定転送(スタンダード以上)・折り返し・通知最短5分◯ 30着電まで無料
DXでんわ(メディアリンク)月10,000円〜(税別)◯ 転送振り分け・転送・要約通知最短3日◯ 14日間
fondesk IVR(うるる)月2,980円+従量(税抜)△ 050番号へ転送転送・録音と文字起こし記載は設定5分ほど記載なし
トレタ予約番(トレタ)月15,000円+1件50円(税別)記載なし店舗へ転送最短20日間記載なし
commubo従量課金・金額は問い合わせ◯ PBX接続転送・録音と文字起こし最短1ヶ月△ トライアルあり・条件の記載なし
MOBI VOICE(モビルス)問い合わせ記載なし折り返し予約・SMS記載なし記載なし
PKSHA VoiceAgent記載なし(資料請求)記載なし転送・PBX連携最短1〜2ヶ月記載なし
LINE WORKS AiCall定額・金額は記載なし◯ 前段に配置転送・LINE/SMS最短1ヶ月記載なし

△の理由: fondesk IVRは今の番号から050の専用番号へ転送する形で、050番号は着信専用のため。commuboはトライアルがあると書いているが、期間や料金の記載がないため。「記載なし」は、公式サイトで見つけられなかったという意味で、機能が無いと断定するものではありません。

目的別の最適な選び方

パターン1 着信は少なめ。まず無料で試したい → IVRy

月30着電までの無料プランがあり、料金が全部出ています。担当者への転送まで使うなら、スタンダード以上のプランになる点だけ先に確かめてください。

パターン2 用件ごとに担当者へ振り分けたい → DXでんわ

AIが用件を聞いて分岐し、要約をチャットに送る作りです。今の番号のまま、14日間の無料トライアルで試せます。

パターン3 とにかく安く、聞き取りと通知だけでよい → fondesk IVR

基本料金が月2,980円です。AIが会話する機能はベータ版なので、聞き取った内容を録音と文字起こしで確かめる運用を前提にしてください。

パターン4 飲食店の予約電話を減らしたい → トレタ予約番

トレタの予約台帳を使っていることが前提です。使っていない場合は、IVRyの予約システム連携も比べてください。

パターン5 窓口が大きく、既存の電話設備につなぎたい → commubo/PKSHA VoiceAgent/LINE WORKS AiCall/MOBI VOICE

どれも問い合わせが前提で、始めるまで1か月以上と書くものが多い作りです。月の着信件数と、今のPBXの種類をそろえてから問い合わせると話が早くなります。

パターン6 電話で受けた後の業務まで、仕組みごと整えたい → 選定と定着を外に頼む

AIが電話を受けた後にも、予約を台帳に入れる、見積もりの依頼を担当者に割り振る、といった仕事が残ります。当社は電話応対のサービスを販売していないので、特定の製品に縛られずに選び、受けた後の業務をAIエージェントで補う形で受けています。AIが答えられない問い合わせを人へ回す決まりの作り方は、社内問い合わせをAIで自動化する手順に書きました。

当社が合わない人

  • 電話応対のサービスを1つ決めて、すぐ使い始めたい人……この記事の8製品に直接申し込むほうが早いです。当社を通す必要はありません
  • 電話に出る作業そのものを人に代わってほしい人……人が電話に出る電話代行のサービスのほうが近いです
  • 大規模なコールセンター全体を作り替えたい人……問い合わせが前提の製品を扱う会社に、直接相談するほうが近道です

まとめ

AI電話応対サービスは、料金を公式サイトに出して小さく始められる製品と、問い合わせが前提で大きな窓口向けの製品に分かれていました。今回の8製品では、料金を出していたのは半分の4つです。先に決めるのは、月の着信件数と、AIが受けた後に人へどうつなぐかです。

  • 無料から試したい → IVRy
  • 用件ごとに振り分けたい → DXでんわ
  • とにかく安く始めたい → fondesk IVR
  • 飲食店の予約電話 → トレタ予約番
  • 既存の電話設備につないで大きく → commubo/PKSHA VoiceAgent/LINE WORKS AiCall/MOBI VOICE

問い合わせの窓口にAIを入れる考え方は、AIチャットボット開発会社おすすめ7選でも比べています。受けた後の業務を作る会社は、AI開発会社おすすめ5選で比べました。

電話を任せる前に、どの用件から手放すかを決める

AIに任せられるのは、用件がはっきりしている電話からです。当社のAI適合度診断は10問で、経営・活用・人材・データ・ルールの5分野から自社の現在地を点数にします。連絡先の入力は要りません。 電話で受けた後の予約登録や担当者への割り振りまでAIエージェントで組む場合の費用の目安は、AI見積もりで先に確かめられます。

出典

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