株式会社プラトンホテル様|基幹システムの導入支援を実施中
予約・経理・館内サイネージ・勤怠がそれぞれ別のシステムで動き、あいだを人が写して回っていました。宴会の見積シミュレーター、会場レイアウト、館内案内、既存システムの連携調査まで、基幹まわりの導入支援を毎週1回の定例で進めています。
| お客様 | 株式会社プラトンホテル様(三重県四日市市) |
| 業種 | ホテル・宿泊業 |
| ご提供 | AI顧問 |
| 期間 | 2026年6月〜(実施中・毎週1回の定例で進行) |
Before
宴会・会議のご予約は、電話・LINE・ホームページのフォームという3つの入口から入ってきていました。 受けていたのは宴会・会議の専任2名です。
どの入口から来ても、やることは同じでした。人数・日程・お料理・会場を聞き取り、社内の資料を見ながら概算を出し、 会場の空きを確認して折り返す。これを1件ずつ、手で繰り返します。
時間の話をすると、LINEの返信は1件あたり30〜40分。件数は増加傾向で、ご担当者から「返信が追いつかない」という 言葉が出ていました。その先の見積書と会場図をつくる後工程が、1件およそ43分(いずれも2026年8月のウォークスルーで 伺った実感値)。
会場レイアウトはさらに手作業でした。共有フォルダに会場別・人数別・形式別のExcelが数百種類あり、 近いものを探して開き、手で直し、PDFにして送る。これが1件ごとに発生します。
そして、「だいたいいくらか」を知りたいだけの方にも、必ず人の応対が発生していました。 営業時間外に届いた問い合わせは、受けられるのが翌営業日。その間に他社で決まることがあります。
課題
- お客様が自分で金額を知る手段がひとつも無い。 検討の初期に「概算だけ知りたい」人ほど、いちばん人手を使う
- 同じ聞き取りを毎回ゼロからやる。 聞く項目は決まっているのに、どこにも蓄積されない
- 営業時間外の問い合わせを取りこぼす。 折り返しは翌営業日で、そこは競合と勝負にならない
- 転記の区間が多すぎる。 予約(キャックル)・経理・館内サイネージ・勤怠がそれぞれ別のシステムで、 あいだを人が写して回っていた
- 効果を測る数字が無い。 「忙しい」は全員が共有しているのに、何にどれだけ時間を使っているかの記録が無かった
作ったもの
宴会見積シミュレーター(お客様向け・公開)
人数・日程・お料理・会場・設備を6ステップで選ぶと、その場で概算が出ます。1名様からご利用いただけ、 20名様に満たない場合は少人数の追加料金と最低ご利用金額を自動で計上します(加算額は実績データの分析から算定しました)。
ここが一番手間をかけたところです。金額の根拠は、ご提供いただいた1年分・約1,160明細の実請求データを 解析して組み立てました。 相場感で置いた数字はありません。会場費は実請求から確定させ、 公式に公開されているプラン表と1件ずつ突き合わせています。
会場レイアウト設計
会場の実寸をもとに、テーブル配置と収容人数を確認できる形にしました。 数百種類のExcelを探して開く運用を、置き換えにいっています。
館内案内(あんどん)
当日のご案内表示。2026年8月に実物の様式をお預かりし、その様式に合わせて作っているところです。
既存システムの連携調査
予約・経理・サイネージ・勤怠のあいだにある「人が移し替えている区間」を洗い出し、つなぐ順番を決めました。 全面置き換えは目的にしていません。 置き換えないほうが安いところは、そう申し上げています。
進め方
毎週1回の定例で「次に何を作るか」を決め、作ったものをその場で見ていただいて直す。この繰り返しです。 機能ごとの追加見積は行いません。 月額の範囲で、優先順位だけを決めています。
After
お客様は、営業時間に関係なく、その場でご自分で概算を確認できます。 2026年9月4日にお問い合わせメールの実配信が通り、送信されたご相談は実際にホテルへ届くようになりました。
ご担当者の手元に残るのは、短い確認の電話と、条件が固まったあとの正式なお見積りだけです。 聞き取りの項目はシミュレーターの入力として構造化されているので、問い合わせが 「担当者の記憶」ではなくデータとして残るようになりました。
本番運用は2026年9月に始まったところです。ここから先は、実測値でご報告します。
効果
いま言えるのは、次の3つです。
お客様は、営業時間に関係なくご自分で概算を確認できるようになりました。以前は「だいたいいくらか」を 知りたいだけの方にも必ず人の応対が発生し、時間外の問い合わせは翌営業日の折り返しでした。 2026年9月4日にお問い合わせの実配信が通り、ここは実際に動いています。
ご担当者の手元に残る仕事の形が変わりました。人数・日程・お料理・会場という聞き取りの項目が シミュレーターの入力として構造化されたので、問い合わせが担当者の記憶ではなくデータとして残ります。 残るのは短い確認の電話と、条件が固まったあとの正式なお見積りです。
金額の裏付けが、資料を見ながらの都度算出から、実データに変わりました。1年分・約1,160明細の 実請求データを解析して単価を確定させています。相場感で置いた数字はありません。
どれだけ時間が減ったかは、毎週1回の定例で応対の記録を見ながら測り、数字が出た時点でこの節に 実測値で書き足します(効果を保証するものではありません)。
掲載