AIエージェントAIエージェント

【中小企業向け】AI導入支援の進め方|最初に決めるのは効果の測り方

中小企業がAI導入支援を1社に任せるときの進め方は、業務の棚卸し→効果の見立てと測り方の決定→社内ルール→小さく試す→定着の順です。IPA「DX動向2026」では、従業員100人以下の企業がDXに取り組まない理由の1位は「メリットがわからない」(54.0%)でした。この順番の理由と、1社に任せるときの選び方を一次情報で整理しました。

佐野 泰規佐野 泰規株式会社AIエージェント 代表取締役約5分で読めます
中小企業のAI導入を、棚卸し・効果の測り方・社内ルール・小さく試す・定着の5段で並べた図
図版=株式会社AIエージェント(IPA「DX動向2026」の公表データをもとに作成)

中小企業がAI導入支援を1社に任せるときの進め方は、業務の棚卸し → 効果の見立てと測り方を決める → 社内ルール → 小さく試す → 定着の5段です。株式会社AIエージェントでも、ツールを選ぶのは棚卸しと効果の見立てのあとにしています。

中小企業がAI導入支援を1社に任せるときの進め方とは

AI導入支援とは、AIをどの業務に入れるかを決め、入れたあと現場で使われる状態にするまでを外部の会社が支援することです。進め方の要点は、ツールを選ぶ前に「何を、どれだけ減らしたいか」と「それをどう測るか」を決めることにあります。順番を逆にしてツールから入ると、使う業務をあとから探すことになり、試したまま止まりやすくなります。1社に任せる場合は、この5段を同じ会社が通しで持てるかどうかが選ぶ基準になります。

中小企業はどこでつまずいているのか

IPA(情報処理推進機構)の「DX動向2026」に、企業規模別の数字が出ています。

項目数字対象
DXに取り組んでいる割合1,001人以上 98.7%/100人以下 41.6%従業員規模別
DXに取り組まない理由の1位「自社がDXに取組むメリットがわからない」54.0%100人以下で取り組んでいない企業
AI導入・運用上の課題 上位3つ専門人材の不足 50.1%/生成AIの効果やリスクの理解不足 45.8%/利用ルールや基準の作成が難しい 39.7%調査の回答企業
投資対効果が出ている割合合計 14.6%。成果指標を設定している企業は、設定していない企業より約10ポイント高いDXに取り組んでいる企業

出典=IPA「DX動向2026」(2026年7月30日公開/2026年9月25日閲覧)

ここから読めるのは、小さな会社ほど「何が得になるのか」が見えないまま止まっているということです。そして始めた会社でも、測っていなければ効果が出たかどうかを言えません。私は、5段の2段目に「効果の見立てと測り方」を置くのはこのためだと考えています。

5段の進め方は、それぞれ何をするのか

  1. 業務の棚卸し……経営者・管理者・現場に聞いて、どの業務に何時間かかっているかを洗い出します。
  2. 効果の見立てと測り方を決める……削れる時間の見込みと、それをどう数えるか(件数・時間・ミスの数)を先に決めます。「メリットがわからない」を解くのはこの段です。
  3. 社内ルール……何を入力してよいか、何に使ってよいか、どこで人が確認するかを決めます。ルールの作り方は生成AIの社内ルールの作り方にまとめています。
  4. 小さく試す……1つの業務で試し、2段目で決めた数字で比べます。比べるのは導入の前と後の同じ数字で、導入前に測っていなかった数字は、あとから作れません。
  5. 定着……使いづらい部分を直し、1つ終われば次の業務へ進みます。

1社に任せるなら、何で選べばいいのか

選ぶ基準は、決めた方針を同じ会社がそのまま実装し、定着まで見られるかです。提案書の提出で役務が終わる契約だと、4段目と5段目を別の会社に頼み直すことになります。決める会社と作る会社が分かれると、方針の意図が途中で伝わらなくなり、試したまま止まる原因になります。

IPAの調査で課題の1位が専門人材の不足だったことを考えると、社内に担当者がいない前提で、実行まで外に持ってもらう形のほうが中小企業には現実的です。社内に残すのは、「この業務でいいか」という判断だけで足ります。見積もりを比べるときは、金額より先に「5段のどこまでが契約に入っているか」を並べてください。

当社の場合はこうなります

当社は中小企業のAI導入支援を専門とする会社で、AI顧問として、御社のAI実装を戦略設計から伴走支援まで、コンサルティング・開発・伴走支援を一貫して行っています。上の5段は、AI顧問の中で同じ会社が通しで受け持ちます。範囲の線引きはAI顧問の契約範囲に、考え方はAI顧問とは何かにまとめています。

1本まるごとの仕組みが必要になればAIエージェント開発(1本50万円〜)、社員が自分で使えるようになる段階ではAI研修(助成金活用時の実質1.5万円/名〜)が受け持ちます。

どの業務から始めるかを、先に点数にしておく

5段の1段目は、どの業務に時間がかかっているかを知るところからです。自社の現在地が見えていれば、相談の中身がそろいます。

AI適合度診断は10問で、どこから手を付けるべきかを点数にします。連絡先の入力は要りません。 作りたい仕組みが決まっているなら、AI見積もりに書くと約3分で概算が出ます。

出典

自社の場合、いくら?

作りたいものを入力するだけで、AIが約3分で概算見積もりを作成します。一般的なSIer相場との比較つき、無料・営業からのしつこい連絡はありません。

AIで概算見積もり(無料) →

先に費用の目安を知りたい方は用途別の費用相場へ。

あわせて読みたい

← ブログ一覧へ戻る