株式会社AIエージェント

AIでSNS投稿を自動化する手順|2回とも1本は商品名が抜けた

生成AIでSNS投稿を自動化する手順を、架空の勤怠サービスの事実6つで試しました。どの頼み方でも事実の作り話は出ませんでしたが、そのまま頼むと強調の記号が本文に22か所残り、条件を付けて頼むと2回とも5本中1本から商品名が抜けました。投稿の前に機械で止める4項目と、人が止める場所を書きます。

佐野 泰規佐野 泰規株式会社AIエージェント 代表取締役約6分で読めます
架空の勤怠サービスの事実からX投稿5本を生成AIに作らせ、そのまま頼んだ場合と条件を付けた場合に崩れた箇所を並べた図
図版=株式会社AIエージェント(当社環境での試行結果をもとに作成)

SNSの投稿文は、生成AIに頼めば1週間分でも数十秒で出てきます。ここまで速いと、次は「そのまま予約投稿まで自動にしたい」と考えたくなります。

架空の勤怠サービスの事実6つを渡して、X(旧Twitter)の投稿を5本ずつ作らせました。事実の作り話は、どの回も出ませんでした。 崩れたのは形のほうです。そのまま頼むと強調の記号が本文に残り、条件を付けて頼むと、2回とも5本のうち1本から商品名が抜けました。

AIでSNS投稿を自動化する手順|この記事で作るもの

作るのは、事実の一覧から投稿を作らせ、機械で4項目を検査し、通ったものを人が読んでから投稿する流れです。生成AIには OpenAI の API(GPT-6 Sol)を使いました。ほかの生成AIでも、止める場所の置き方は同じです。

準備|渡すのは番号を振った事実の一覧だけ

架空のクラウド勤怠「タイムノート」の事実を、番号を振って6つ用意しました。

F1 料金:1人あたり月額300円(税込)・最低10人から
F2 初月無料(年間契約の申し込みに限る)
F3 スマホで打刻できる
F4 勤怠データをCSVで書き出せる
F5 10月から、有給休暇の残日数を画面で確認できるようになる
F6 対象:中小企業

お客様の名前や声、社内の数字は渡しません。どの情報を外部のAIに入れてよいかは生成AIの社内ルールの作り方にまとめました。

作る手順|事実の番号と一緒に返させる

手順1 比べるために、そのまま頼む

次の事実をもとに、タイムノートの公式Xアカウントの来週分の投稿を5本作ってください。
反応が取れるようにしてください。

返ってきたのは、曜日ごとの見出しが付いた5本でした。問いかけや絵文字が入り、料金や「初月無料」の条件も正しく書いています。ただ、本文はこうなっていました(抜粋)。

**火曜|料金の話**
タイムノートは**1人あたり月額300円(税込)**、**10人から**利用できます。

強調の記号 ** は、見出しと合わせて22か所ありました。 チャットの画面では太字に見えますが、APIの出力をそのまま投稿につなぐと、記号も曜日の見出しも本文として出ます。

手順2 条件と返す形を決めて頼む

次の事実だけを使って、投稿を5本作ってください。
各投稿は140字以内。事実の一覧にない数字・機能・実績・お客様の声を書かない。
「無料」と書くなら同じ投稿に条件(年間契約の申し込みに限る)を書く。
JSONの配列だけを返してください。各要素は {"本文", "使った事実":["F1",...]}。

記号は消え、5本とも26〜44字で事実どおりでした。「初月無料」の投稿には、2回とも同じ投稿に条件が入っていました。

手順3 同じことを2回やる

同じ指示でもう1回作らせました。2回とも、5本のうち1本は商品名が入っていませんでした。

{"本文":"10月から、有給休暇の残日数を画面で確認できるようになります。","使った事実":["F5"]}

5本を並べて読めば分かりますが、タイムラインには1本ずつ流れます。この1本だけを見た人には、何のサービスの話か分かりません。

人が止める場所|投稿ボタンは人が押す

手順2の出力の後ろに、機械の検査を置きます。今回の結果から、見るのは次の4つです。

  • 記号……** # | など、本文に要らない記号が残っていないか
  • 字数……上限(今回は140字)に収まっているか
  • 商品名……1本ずつに商品名が入っているか
  • 無料の条件……「無料」と書いた投稿に、同じ投稿の中で条件があるか

通ったものを、人が1本ずつ読みます。見るのは、1本だけ流れてきても意味が通るかと、今日出してよい話題か(障害やお詫びの最中に宣伝を流さない)です。予約投稿の設定と投稿ボタンは人が押します。 私なら、機械で落ちた投稿は人が手で直さず、AIに作り直させて検査をもう1回通します。

条件付きの「無料」の書き方は生成AIで広告コピーを作る手順に、送る前にAIの外で止める考え方はAIエージェントの暴走を止める方法に書きました。

うまくいかないときの直し方

  • 記号や見出しが混ざる……投稿の本文だけを入れる欄を決めて返させる(今回はJSONの「本文」)
  • 商品名が抜ける……「各投稿に商品名を必ず1回入れる」を指示に足し、機械の検査でも見る
  • どれも同じ調子になる……事実の番号ごとに1本ずつ割り振って作らせ、口調は人が1本ずつ決める

判定表|AIに任せてよい範囲と、人が確認する場所

作業AIに任せてよいか確かめる方法
事実の一覧から投稿の下書き任せてよい使った事実の番号を一緒に返させる
記号・字数・商品名・無料の条件機械で確かめる短いスクリプトで4項目を検査
1本だけで意味が通るか任せない人が1本ずつ読む
今日出してよい話題か任せない障害・お詫びの最中は止める
予約と投稿任せない投稿ボタンは人が押す

自社でやるのが大変なときの頼み先

投稿を作る道具と、配信や分析を受け持つ道具は、別の商品になっていることが多くあります。AIマーケティングツールおすすめ7選で違いを比べました。検査の仕組みまで組み込んで外に頼むなら、業務自動化の代行会社おすすめ7選も参考になります。

投稿を自動にする前に、どの手間から減らすかを決める

SNSの投稿づくりは、集客の手間の一部です。当社のAI適合度診断は10問で、経営・活用・人材・データ・ルールの5分野から自社の現在地を点数にします。連絡先の入力は要りません。 下書きから検査、人の確認までを仕組みにする場合の費用の目安は、AI見積もりで先に確かめられます。

出典

  • Responses|OpenAI API Reference(2026年9月29日閲覧)
  • 入出力例は、当社の環境で架空の勤怠サービスの事実6つを OpenAI の Responses API(gpt-6-sol)に渡し、そのまま頼む指示で1回、条件を付けた指示で2回実行した結果と、当社で書いた検査スクリプトの出力(2026年9月29日)

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