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AI開発を小規模から頼める会社7選|金額公開は4社だけ

AI開発を小規模から頼める会社を、実在する6社+当社の7つで比較しました。各社の情報は公式サイトの記載だけを出典にしています(2026年9月23日閲覧)。評価軸は5つ先に開示。金額を公式サイトに出していたのは7つ中4つで、いちばん差が出たのは金額そのものではなく「その金額で何が終わり、次に何が手元へ残るか」でした。

佐野 泰規佐野 泰規株式会社AIエージェント 代表取締役約14分で読めます
小さく頼むAI開発の入口を、金額・範囲・次の材料の3列で並べた図
図版=株式会社AIエージェント(各社の公式サイトの記載をもとに作成)

「AIを頼みたいが、いきなり数百万円は出せない」。この段階で探すと、出てくるのは相場の記事ばかりで、実際にいくらから受けてくれるのかを書いている会社は多くありません。

実在する6社の公式サイトを読み比べ、当社を加えた7つで並べました。小さく頼む入口は、いま「PoC(実証検証)」という名前の商品になっています。 そしていちばん差が出たのは金額ではなく、その金額で何が終わり、次に何が手元へ残るかでした。

AI開発を小規模から頼める会社とは|入口は「PoC」という名前で売られている

昔の受託開発は、要件を固めてから一式を発注する形でした。いまは手前に「1業務だけ、数週間で、決まった金額で試す」という商品が置かれています。名前はPoC、実証検証、スモールスタートなど各社で違いますが、中身は同じ位置にあります。

読む順番はこうです。

  • ① いくらか……そもそも公式サイトに金額があるか
  • ② どこまでか……その金額に含まれる業務数・連携数・期間
  • ③ そのあとどうなるか……本番化の判断材料と概算が手元に残るか

③を書いている会社と書いていない会社の差が、いちばん大きいというのが今回の実査の結論です。

この記事の立場

この記事は株式会社AIエージェント(AI顧問の提供元)が書いています。当社を含めた比較なので、そのつもりでお読みください。 ただし当社はPoCを別商品として売っていないため、この軸では4番目に置きました。

他社について書いたのは各社の公式サイトに記載がある事実だけです(2026年9月23日閲覧)。まとめサイトからの引き写しはしていません。書かれていない項目は推定せず「公式サイトに記載なし」と書いています。記載なしは「できない」という意味ではありません。

失敗しない選び方|5つの比較軸

順位を出す前に、何を良いとして並べたかを先に書きます。

比較軸1 金額が公式サイトに出ているか

7つのうち4つが出していました。出ていない=高いではありません。ただし、出ていない相手とは問い合わせるまで比較ができません。

比較軸2 その金額の範囲が書いてあるか

「1部署・1業務」「連携は1件まで」のように範囲が書いてあると、他社の金額と並べられます。範囲の無い金額どうしは比較になりません。

比較軸3 次に進む材料が手元に残るか

PoCの成果物に本番化の概算やロードマップが入っているか。ここが無いと、検証のあとでもう一度ゼロから見積もることになります。

比較軸4 作ったものが誰のものになるか

納品物や著作権の扱いを書いている会社と、書いていない会社があります。小さく頼むときほど、ここを読み飛ばしがちです。

比較軸5 環境が自社側に残るか

自社のクラウド環境に建てるのか、提供側の環境で動かすのか。前者は検証後もそのまま育てやすくなります。

AI開発を小規模から頼める会社7選

1位 株式会社おまかせシステムズ|金額も範囲も、いちばん細かく書いてある

  • 料金:PoC構築費 50万円〜(税別)/導入後の運用支援 月額5万円〜(税別)
  • 期間:6〜10週間(環境準備後の期間目安)
  • 範囲:「1部署・1業務・1〜2シナリオ」「簡易RAGまたは外部API 1件まで」と明記
  • 成果物:業務フロー・KPI定義書/検証用AIエージェントと引き継ぎ資料/テストケースと評価結果/失敗パターンと改善課題の一覧/セキュリティ・運用上の検討事項/本番化ロードマップと概算費用
  • 特徴:着手前に Go/Pivot/No-Go の合格条件を決めると記載
  • 構造上できないこと:範囲を1部署・1業務に限ると書いているので、複数部署を同時に検証する使い方はこの金額の前提から外れます
  • 運営会社:株式会社おまかせシステムズ(公式サイトに設立日2026年9月8日と記載)
  • 出典:おまかせシステムズ(2026年9月23日閲覧)

2位 アジアクエスト株式会社|金額・期間・契約形態・著作権まで書いてある

  • 料金:2,000,000円(税別)/期間:約5週間(サービス名「AI-PoC Standard」)
  • 範囲:要件定義からAI開発・検証・チューニングまでを一気通貫。ユースケースメニューから選ぶセミオーダー形式
  • 成果物:ソースコード一式(アプリ及びインフラ)
  • 特徴:「本サービスは準委任契約(履行割合型)でのご提供となります」と契約形態まで明記
  • 構造上できないこと:「納品物の著作権は当社に帰属するものとし、お客様は自社利用の範囲で納品物を利用可能」と書かれています。共通基盤は提供側が保有し、顧客には固有部分のみを納品する設計です
  • 運営会社:アジアクエスト株式会社
  • 出典:アジアクエスト(2026年6月17日公表/2026年9月23日閲覧)

3位 株式会社BlueAI|「この価格帯でできないこと」まで公開している

  • 料金:PoC・実現性検証 100〜300万円/1業務の本番化 300〜500万円/大規模・基幹連携 500万円〜/月次運用 20〜50万円(いずれも税別の概算と注記)
  • 範囲:PoCは「業務1つ・データ接続1系統で検証。本番運用、例外処理、監視は含みません」と明記
  • 特徴:「PoCの3〜5倍が本番になることがあります」と自社サイトに書き、価格帯ごとにできないことも並べています(全社の一括自動化、判断基準が決まっていない業務の完全自動化など)
  • 構造上できないこと:公開されているのは概算のレンジで、個別の確定金額ではありません
  • 運営会社:株式会社BlueAI(公式サイトに設立2024年3月27日と記載)
  • 出典:BlueAI(2026年9月23日閲覧)

4位 株式会社AIエージェント(当社)|PoCを別商品にしていない

  • 料金:AIエージェント開発 1本50万円(税込)〜/AI受託開発 100万円(税込)〜/案件
  • 範囲:作りたいものが決まっている要望に対し、要件・成果物・納期を定めて開発します
  • 特徴:決める・つくる・育てるを1社で持ち、代表がエンジニアとして直接開発します。自社の業務もAIエージェントで実際に回しています
  • 構造上できないこと:PoCという商品を持っていません。「まず数十万円で試してから決めたい」という買い方には、上位3社のほうが合います
  • 運営会社:株式会社AIエージェント
  • 出典:AI受託開発|株式会社AIエージェント(2026年9月23日閲覧)

5位 株式会社G-gen|2種類のパッケージを用意、金額は非公開

  • 料金:公式サイトに記載なし
  • 期間:「通常は1〜3ヶ月でPoCパッケージをご提供します」
  • 範囲:「生成AIノートブック」(PDF読み込みと壁打ち)と「生成AIチャットボット」(画像生成・画像読み込み・RAG対応)の2種類
  • 構造上できないこと:用意された2種類からの選択なので、その枠に入らないテーマは別の相談になります
  • 運営会社:株式会社G-gen
  • 出典:G-gen(2026年9月23日閲覧)

6位 コベルコシステム株式会社|自社のクラウド環境の中に建てる

  • 料金:公式サイトに記載なし
  • 期間:約2〜3ヵ月。2〜3週間を1サイクルとするアジャイル方式
  • 範囲:テーマ選定 → PoC環境構築 → 検証 → 報告の4ステップ
  • 特徴:「お客様がすでに契約されているAWSやAzureなどのクラウド環境を利用し、その中に検証用の生成AI環境を安全に構築します」「新たなシステム導入は不要です」と明記。建てる先が自社の契約するクラウドだと書いてあるのはこの1社でした
  • 構造上できないこと:既存のクラウド環境を前提にしているので、クラウドを使っていない会社はその手前から相談になります
  • 運営会社:コベルコシステム株式会社
  • 出典:コベルコシステム(2026年9月23日閲覧)

7位 株式会社サーバーワークス|AWSに寄せた構成で小さく試す

  • 料金:公式サイトに記載なし
  • 範囲:AWS環境に「AI文書検索」やAWSの活用例集「Generative AI Use Cases JP(GenU)」を構築してPoCを実施
  • 特徴:「GenUはAmazon Bedrock を活用しており、入出力データはモデルの再学習に使用されない」と明記。Amazon Kendra と組み合わせた文書横断検索や、回答品質を別のAIが評価する仕組みも挙げています
  • 構造上できないこと:構成がAWS前提です。別のクラウドで動かしたい場合はこの枠に入りません
  • 運営会社:株式会社サーバーワークス
  • 出典:サーバーワークス(2026年9月23日閲覧)

【比較一覧表】金額・範囲・次の材料まとめ

会社(サービス)金額(公式サイト記載)範囲の明記次に進む材料環境が自社に残るか
株式会社おまかせシステムズ◎ 50万円〜(税別)+月額5万円〜◎ 1部署1業務・連携1件まで◎ 本番化ロードマップと概算費用△ 記載なし
アジアクエスト株式会社◎ 200万円(税別)/約5週間◯ メニューから選ぶ◯ ソースコード一式△ 著作権は提供側に帰属と明記
株式会社BlueAI◯ 100〜300万円(税別の概算)◎ 業務1つ・接続1系統◎ 本番の相場を価格表で公開△ 記載なし
株式会社AIエージェント(当社)◯ 50万円〜/100万円〜(税込)△ PoCの商品を持たない◯ そのまま本開発へ続く◯ 納品物として引き渡す
株式会社G-gen× 記載なし◯ 2種類のパッケージ△ 記載なし△ 記載なし
コベルコシステム株式会社× 記載なし◯ 4ステップ・2〜3ヵ月◯ 報告レポート◎ 自社のクラウド環境に構築
株式会社サーバーワークス× 記載なし◯ AWS上のユースケース△ 記載なし◎ 自社のAWS環境に構築

×は「公式サイトに書かれていない」という意味で、できないという意味ではありません。 全部の軸で勝っている会社はありませんでした。当社も範囲の列は△です。

目的別の選び方

パターン1 まず数十万円で試したい → 金額を公開している会社

株式会社おまかせシステムズが50万円〜(税別)と、今回の7つでいちばん小さい金額を出しています。範囲(1部署・1業務・連携1件まで)が同じページに書いてあるので、他社の見積もりと並べやすいのも利点です。

パターン2 検証したあと、自分たちで育てたい → 環境が自社に残る会社

コベルコシステム株式会社は「お客様がすでに契約されているAWSやAzureなどのクラウド環境を利用」、株式会社サーバーワークスは「AWS環境にAI文書検索やGenUを構築」と書いています。検証の環境がどちら側に残るかは、契約前に確認してください。

パターン3 本番の予算を先に握りたい → 本番化の材料が成果物に入る会社

株式会社おまかせシステムズは成果物に本番化ロードマップと概算費用を含むと明記し、株式会社BlueAIは「PoCの3〜5倍が本番になることがあります」と価格表の中で書いています。稟議を通す順番を考えるなら、この2社の書き方は参考になります。

パターン4 作ったものを自社の資産にしたい → 著作権の扱いを先に読む

アジアクエスト株式会社は納品物の著作権が提供側に帰属すると明記しています。これは隠していない分むしろ親切で、書いていない会社こそ契約前に聞くべきという話です。

パターン5 試す段階を飛ばして、作るものが決まっている

当社はAI受託開発を100万円(税込)〜/案件、AIエージェント開発を1本50万円(税込)〜でお受けしています。何を作るかが決まっていないなら、上の3社で先に試すほうが早いです。止める場所の設計はAIエージェントの暴走を止める方法に、作る側の比較はAIエージェント開発会社の比較に書きました。

当社が合わない人

  • まず数十万円のPoCだけ買いたい方。当社はPoCを別商品として持っていません。
  • 提案書だけ先に欲しい方。当社は作るところまでを1社で引き受ける形なので、提案の切り売りはしていません。
  • AWSやAzureの構成を指定して、その中だけで完結させたい方。上の2社のほうが目的に合います。
  • 最安値を探している方。当社の公開価格は50万円〜/100万円〜で、最小額ではありません。

まとめ

金額を公式サイトに出していたのは7つ中4つでした。そして選ぶときに効くのは金額そのものより、「その金額で何が終わり、次に何が残るか」です。範囲・本番化の材料・著作権・環境の4つは、契約前なら必ず聞けます。

自社がどこから頼むべきかを、先に点数にしておく

上の7つのどれが合うかは、何を作るかが決まっているかどうかで変わります。決まっていない段階でPoCを買うと、検証のテーマ選びから始まります。

AI適合度診断は10問で、どこから手を付けるべきかを点数にします。連絡先の入力は要りません。 作りたいものが決まっているならAI見積もりに書くと約3分で概算が出ます。

出典

自社の場合、いくら?

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