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経営者・管理職向けAI研修6選|役職を名指しした先は1つだけ

「経営層にAIを学ばせたい」で探すと、棚が2つに割れています。役職で分ける研修には生成AIが載っておらず、AIで分ける研修は階層を役職ではなく職能や役割で切っているからです。当社を含む6つの公式サイトを実査したところ、研修名に「経営幹部・管理職向け」と役職を書いていたのは1社だけでした。評価軸を先に開示して比較一覧表と目的別の選び方にまとめました。

佐野 泰規佐野 泰規株式会社AIエージェント 代表取締役約14分で読めます
重役椅子が並ぶ会議室の机とプロジェクタースクリーン
Pexels / Leandro Alamino

この記事でわかること

  • 当社を含む6つを実査した。棚が2つに割れている——役職で分ける研修(日本能率協会のトップマネジメント研修=新任取締役・執行役員・社長)には生成AIの記載が無く、AIで分ける研修(AVILEN・JMAM・キカガク・当社)は階層を役職ではなく職能・役割で切っている
  • 両方を交差させて研修名に役職を書いていたのは株式会社インソースだけ(「経営幹部・管理職向け生成AI活用研修~リスクを理解し運用方針を決める(半日間)」/「管理職向け生成AI活用研修(1日間)」)
  • 料金を公開していたのは2つ(AVILEN の生成AI業務プロセス適用研修 1名66,000円税込〜/当社の助成金活用時 実質1.5万円/名〜)。残る4つは公式サイトに記載なし
  • だから比べる順番は「①役職を名指ししているか →②経営層が持ち帰るのは使い方か決め方か →③時間と料金が事前に分かるか」

「役員にもAIを触らせたい」で研修を探すと、驚くほど見つかりません。無いのではなく、棚が2つに割れているからです。

当社を含む6つを実査したところ、役職で分ける研修と、AIで分ける研修が交差していませんでした。日本能率協会のトップマネジメント研修は新任取締役・執行役員・社長を対象に合宿で組まれていますが、公式サイトに生成AIの記載がありません。 逆にAI研修側は、階層を「全社員/実務担当/推進リーダー」のように役職ではなく役割で切っています。

研修名に「経営幹部・管理職向け」と役職を書いていたのは、6つのうち1つだけでした。評価軸を先に開示したうえで並べます。

この記事の立場

この記事は株式会社AIエージェント(AI顧問/AI導入支援の提供元)が書いています。第三者のメディアではありません。当社も6つのうちの1つとして並べています。

他社について書いているのは各社の公式サイトに記載されている事実だけで、分からない項目は推定せず「公式サイトに記載なし」としました(閲覧日は2026年9月20日)。まとめサイトの情報は使っていません。

当社が合わない条件も、後半に節を分けて書いています。

経営者・管理職向けAI研修とは|棚が2つあることを先に知っておく

研修の世界には、もともと階層別研修という棚があります。新任管理職研修、新任取締役研修、新任社長研修——役職が変わった人に、その役職の仕事を教えるという組み立てです。

生成AIの研修は、この棚の外側に別の棚として立ちました。そちらの階層は職能で切られています。AVILEN は「全社員向け/利用者向け/企画・提供者向け/実装者向け/開発者向け」の5つ、JMAM の Step Up AI は「Level.1 全社員/Level.2 実務担当対象/Level.3 生成AI推進リーダー対象」の3段です。どちらにも「経営層」という階層はありません。

この2つの棚が交差していないことが、「役員向けのAI研修が見つからない」の正体です。 探す側が役職名で検索する一方、提供する側は職能で分類しているので、言葉が噛み合いません。

失敗しない選び方|3つの比較軸

順位を出す前に、何を良いとして並べたかを開示します。

軸1:役職を名指ししているか

研修名や対象欄に「経営層」「管理職」と書いてあるかどうかです。書いてある先は、経営層が聞きたい論点で組み直してあります。

書いていない先が悪いわけではありません。ただし階層が職能で切られている研修は、想定されている受講者が手を動かす担当者です。役員だけを送る場合は、その前提と合うかを先に確かめてください。

軸2:持ち帰るのは「使い方」か「決め方」か

当社は、経営層の持ち帰りはプロンプトの書き方ではなく「社内で使ってよい範囲を決められる状態」だと考えています。 この軸で見ると、カリキュラムの差がはっきり出ます。

インソースの半日コースは副題が「リスクを理解し運用方針を決める」で、1日コースは方針決定・業務管理・人材マネジメント・組織マネジメントの4領域に分けています。カリキュラムの項目を読めば、使い方寄りか決め方寄りかはすぐ分かります。

軸3:時間と料金が事前に分かるか

役職者の時間は最も高い資源なので、半日なのか合宿3日なのかで判断が変わります。 料金については、実査した6つのうち公開していたのは2つだけでした。

経営者・管理職向けAI研修おすすめ6選を徹底比較

1. 株式会社インソース|研修名に役職を書いている唯一の1社

役職を名指し:○(研修名そのものに入っている)

経営幹部・管理職向け生成AI活用研修~リスクを理解し運用方針を決める(半日間)は、対象が「リーダー層、管理職、部長・経営層、DX推進担当者、組織で生成AIの導入や方針検討に関わる方」。カリキュラムは①生成AIができること ②経営幹部・管理職として、生成AIが経営に与える影響を理解する ③生成AIの基礎と活用 ④実践型演習(5つ)⑤まとめ。

管理職向け生成AI活用研修(1日間)は11項目で、方針決定領域/業務管理領域/人材マネジメント領域/組織マネジメント領域の4つに分けたうえで、「安全性の担保」「メンバーへの利用促進」まで含みます。管理職の仕事の分類にAIを当てはめる構成です。

構造上できないこと:料金が公式サイトに記載されていません。 研修会社なので、導入後に業務を作り替えるところまでは商品の外側です。

出典:経営幹部・管理職向け生成AI活用研修(半日間)/管理職向け生成AI活用研修(1日間)(2026年9月20日閲覧)

2. 一般社団法人日本能率協会|役職で分ける棚の側

役職を名指し:○(ただし生成AIの記載なし)

トップマネジメント研修として、新任取締役セミナー(合宿3日間)/新任執行役員セミナー(合宿3日間)/経営者・関係会社トップのための新任社長セミナー(合宿2日間)を提供しています。対象が役職そのものという点では6つのなかで最も明確です。

構造上できないこと:公式サイトに生成AI・デジタルに関する記載がありません。 AIを目的にここを選ぶことはできません。料金の記載もありません。この記事に入れているのは、「役職で分ける棚にはAIが載っていない」という事実を確かめるためです。

出典:日本能率協会 トップマネジメント研修(2026年9月20日閲覧)

3. 株式会社AVILEN|料金を出している2つのうちの1つ

役職を名指し:×(階層は職能で5分類)

生成AI研修サービスの階層は「全社員向け/利用者向け/企画・提供者向け/実装者向け/開発者向け」。コースは生成AIリテラシー研修、生成AI業務プロセス適用研修、ChatGPT研修、Copilot for Microsoft 365活用研修、生成AIアイデアソン研修、生成AI活用研修、生成AI実装研修、生成AI構築研修などが並びます。

時間は半日(約4時間)または1日(約7時間※休憩1時間)と明示。生成AI業務プロセス適用研修(全コース)は1名66,000円(税込)から受講可能と金額も出ています(集合形式は別途見積もり)。

構造上できないこと:「経営層」という階層がありません。 役員を送る場合は「企画・提供者向け」などから中身で選ぶことになります。

出典:生成AI研修サービス|AVILEN(2026年9月20日閲覧)

4. 株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)|時間を全段階で公開している

役職を名指し:×(階層は役割で3段)

生成AI人材育成プログラム「Step Up AI」は、Level.1 全社員/Level.2 実務担当対象/Level.3 生成AI推進リーダー対象の3段構成。進め方は「測定→学習→定着」で、研修と動画を組み合わせます。

時間を全段階で公開しているのは6つのなかでここだけです——Level.1 は基礎動画6本(合計60分)、Level.2 は3時間の実務別ワークショップ+応用動画8本(合計90分)、Level.3 は6時間の集中ワークショップ+専門動画10本(合計120分)。

構造上できないこと:階層が役割なので、役員だけを対象にした段がありません。料金の記載もありません。

出典:生成AI人材育成プログラム「Step Up AI」|JMAM(2026年9月20日閲覧)

5. キカガク|計画づくりから入る

役職を名指し:×(階層の記載なし)

DX・AI人材育成として、人材育成計画策定/DXアセスメント・eラーニング/カスタマイズ研修/実データPBL研修/AX推進支援を並べています。研修そのものより前の「誰に何を学ばせるか」から入る組み立てで、DXアセスメントは約30分と記載があります。

構造上できないこと:対象者の階層が公式サイトに書かれていません。 役職で探している読者が、このページだけで判断することはできません。料金の記載もありません。また、取得したページには運営会社の正式名称の記載がありませんでした(フッタに ©Kikagaku, Inc)。

出典:DX・AI人材育成|キカガク(2026年9月20日閲覧)

6. 株式会社AIエージェント|当社

役職を名指し:×(対象は人数だけを公開)

当社のAI研修は3プランです。ベーシック(2時間×全5回=計10時間・5〜30名・まず全社の底上げから)、スタンダード(2時間×全6回=計12時間・5〜15名・自部署の業務を1つ自動化して持ち帰る)、内製化(2時間×全10回=計20時間+伴走3ヶ月・5〜10名・非エンジニアが自分で作れる状態まで)。

料金は公開しています——助成金活用時の実質1.5万円/名〜(人材開発支援助成金の経費助成を活用した場合。審査があり受給を保証するものではありません。訓練開始日の6か月前〜1か月前に計画届が必要です)。全プランが計10時間以上なのは、この助成金の支給要件が実訓練10時間以上だからです。

当社が事実として書けるのは3点です。①決める・つくる・育てるを1社で持っている(AI顧問・AIエージェント開発・AI研修)。②代表がエンジニアで、直接開発する。 ③自社の業務をAIエージェントで実際に回している。

構造上できないこと:役職別のコースを公開していません。 対象として出しているのは人数(5〜30名など)だけで、「経営層向け」という切り方をしたプランはありません。役職に合わせた既製のカリキュラムを探しているなら、インソースのほうが正面から当たります。

【比較一覧表】役職の名指し・AIの有無・時間・料金

会社役職を名指し生成AIのカリキュラム時間料金の公開
インソース○ 研修名に「経営幹部・管理職向け」○半日/1日× 記載なし
日本能率協会(JMA)○ 新任取締役・執行役員・社長× 記載なし合宿2〜3日× 記載なし
AVILEN× 階層は職能で5分類○半日 約4h/1日 約7h○ 1名66,000円(税込)〜
JMAM(Step Up AI)× 階層は役割で3段○60分/3h+90分/6h+120分× 記載なし
キカガク× 記載なし○× 記載なし(診断 約30分)× 記載なし
当社(AIエージェント)△ 人数のみ公開○計10/12/20時間○ 助成金活用時 実質1.5万円/名〜

当社にも△が付いています。 役職別のコースを公開していないことです。

この表で読み取ってほしいのは順位ではありません。「役職を名指ししている」と「生成AIのカリキュラムがある」の両方に○が付いたのは1社だけという事実のほうです。

目的別の最適な選び方

役員会で「使ってよい範囲」を決めたい

インソースの半日コースが正面から当たります。副題が「リスクを理解し運用方針を決める」で、対象欄に部長・経営層が明記されています。半日で終わるので、役職者の時間を押さえやすいという現実的な利点もあります。

管理職に、自分の部署の回し方ごと考えさせたい

インソースの1日コースです。方針決定・業務管理・人材マネジメント・組織マネジメントの4領域に分かれており、管理職の仕事の分類そのものにAIを当てはめる構成になっています。

全社を段階的に上げたい(役員はその一部)

JMAM の Step Up AI です。3段階の時間が全部公開されているので、誰にどれだけ時間を使うかを先に設計できます。 単価を先に知りたいなら AVILEN(1名66,000円税込〜)。

誰に何を学ばせるかがまだ決まっていない

キカガクが人材育成計画策定とDXアセスメント(約30分)から入る形を公開しています。

研修のあと、実際に業務を変えるところまでやりたい

当社です。内製化プラン(計20時間+伴走3ヶ月)は、実際に使う業務ツールを1つ本番導入するところまでを含みます。ただし役職別のカリキュラムではないので、役員だけを切り出したい場合は合いません。

当社が合わない人

  • 役職別の既製カリキュラムを探している方。当社は「経営層向け」という切り方のプランを公開していません。インソースが正面から当たります。
  • 合宿形式で、他社の役員と交流しながら学びたい方。日本能率協会のトップマネジメント研修の形です。
  • 1名から単発で受けたい方。当社のプランは最少5名からです。
  • 受講者の階層が職能で分かれている前提で設計したい方。AVILEN や JMAM の分類のほうが合います。
  • 研修だけを買いたい方。当社は導入後に業務を作り替えるところまでを主戦場にしています。

まとめ

「経営者・管理職向けAI研修」が見つけにくいのは、無いからではなく棚が2つに割れているからです。

  1. 役職を名指ししているかを見る。 実査6つのうち、研修名に役職を書いていたのは1社だけでした。
  2. カリキュラムの項目で、使い方か決め方かを判断する。 経営層の持ち帰りは、社内で使ってよい範囲を決められる状態です。
  3. 時間と料金を先に確かめる。 料金を公開していたのは6つのうち2つだけでした。

研修の選び方そのものは法人向けAI研修の比較に、研修ではなく仕組みを作る側の選び方はAI内製化支援サービスの比較とAI導入支援の会社の選び方にまとめています。

送る人を決める前に、自社の現在地を点数にしておく

上の3つの軸は、誰を送るかが決まっていて初めて使えます。 決裁者が止まっているのか、担当者が動けないのか、そもそも当てる業務が決まっていないのかで、送るべき相手が変わります。

AI適合度診断は10問で現在地を点数にします。連絡先の入力は要りません。 研修ではなく仕組みを作る話だと分かった場合は、AI見積もりに作りたいものを書くと約3分で概算が出ます。当社のプランごとの時間と金額はAI研修のページに置いています。

出典

よくある質問

経営層向けのAI研修はどこがやっていますか?
実査した6つのうち、研修名に役職を書いていたのは株式会社インソースだけでした(経営幹部・管理職向け生成AI活用研修 半日間/管理職向け生成AI活用研修 1日間)。他は階層を「全社員/実務担当/推進リーダー」のように役割で切っているか、階層の記載がありません。役職名で探すと見つからないので、カリキュラムの中身で探してください。
役員研修にAIのコースはありませんか?
役職で分ける研修とAIで分ける研修は、いまのところ別の棚にあります。一般社団法人日本能率協会のトップマネジメント研修は新任取締役・新任執行役員・新任社長を対象に合宿形式(2〜3日間)で提供されていますが、公式サイトに生成AIの記載はありません。AIを含めたいなら、AI研修側から役職に合うものを選ぶことになります。
経営層には何を学ばせればいいですか?
当社は「使い方」より「決め方」だと考えています。インソースの半日コースは「リスクを理解し運用方針を決める」を副題に置き、1日コースは方針決定・業務管理・人材マネジメント・組織マネジメントの4領域に分けています。社内で使ってよい範囲を決められる状態になることが、経営層の持ち帰りです。
AI研修の費用はどのくらいですか?
実査した6つのうち、金額を公式サイトに出していたのは2つだけです。AVILEN は生成AI業務プロセス適用研修(全コース)が1名66,000円(税込)から、当社は助成金活用時の実質1.5万円/名〜です(人材開発支援助成金の経費助成を活用した場合。受給を保証するものではありません)。残る4つは公式サイトに記載がありません。
研修は何時間くらい必要ですか?
役職向けは短く、全社向けは段階に分かれる傾向が公式サイトから読めます。インソースは半日または1日、AVILEN は半日(約4時間)または1日(約7時間)、JMAM は Level.1 が動画6本計60分から Level.3 が6時間ワークショップ+動画120分まで。当社は計10〜20時間です(人材開発支援助成金は実訓練10時間以上が要件のため)。

自社の場合、いくら?

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